陸みち奥のくをふたわけざまに聳そびえたまふ蔵ざ王わうの山やまの雲の中に立つ― 7 ―ふりがなみちのくを ふたわけざまに そびえたもう ざおうのやまの くものなかにたつ朗読陸奥をふたわけざまに聳えたまふ△蔵王の山の雲の中に立つ意味東北をさながら二つに分ける形で堂々と気高く聳える蔵王連峰、そう思って長く仰いでいる、その高山の雲の中に自分はいま立っている。(感慨無限だ)それまで建てることを強く拒んでいたが、実弟の説得に漸く応じ、生前唯一建立を認め、そのために作歌し揮毫した意義深い歌碑。茂吉は、建立された5年後の昭和14年7月8日に訪れている。詞書「六月四日、舎弟高橋四郎兵衛が企てのままに蔵王山上歌碑の一首を作りて送る」。白桃(昭和9年)熊野岳山頂昭和9年(1934)高橋四郎兵衛解説注釈出典場所建立年建立者アクセスはこちらから山の歌碑❷
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