蔵王文学のみち 茂吉歌碑ガイドブック
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― 6 ―ふりがなざおうさんの かげよりしらくもの わきのぼる さまあざやかに きょうはれわたる朗読意味蔵王山の△かげより白雲のわきのぼる△さまあざやかにけ目の前の蔵王の山蔭から湧きのぼる白雲が殊更あざやかに見えて今日は良く晴れわたった。(有り難い)8月6日の手帳。最上三十三観音札所松尾山観音堂境内での作。日記(お直ら周囲の人ら病人多し)「観音堂ニテ心ヲシヅメウタタ寝ヲシタ」。茂吉は約1万8000首の歌を作っているが、この歌は17冊刊行した歌集には載っていない。あざやかというのは、懐かしい、自分が子どものころの蔵王山のように見えると思っているかもしれない。全集 拾遺(昭和20年)蔵王の朱い大鳥居平成29年(2017)茂吉歌碑を建立する会(現所有者:山形市)注釈出典場所建立年建立者キョウふはれわたる揮 毫 山形県知事 吉村美栄子※ ふりがなは現代仮名遣い  ※ 朗読の△は間、   は強調アクセスはこちらから麓の歌碑❶蔵王山のかげより白雲のわきのぼるさまあざやかにけふはれわたる  

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