蔵王文学のみち 茂吉歌碑ガイドブック
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― 16 ―ふりがなしづかなる はるやまかいの かなしさよ すぎはらゆけば すぎのかぞする朗読しづかなる春意味音のなく静まりかえる春の山峡の風情はなんとなくもの哀しい。杉の原を行けば当然杉の香がするし。小題「羽前」。詞書「哀草果と林中を行く」3首中の一つ。「しづかなる春山峡のかなしさよ」と「杉原ゆけば杉の香ぞする」、両方が響き合って一つの世界をつくる歌である。霜(昭和16年)酢川温泉神社平成29年(2017)歌人斎藤茂吉蔵王文学のみち実行委員会・一般社団法人山形市観光協会酢川温泉神社注釈出典場所建立年建立者ハルヤマカイ山峡のかなしさよ□杉原ゆけば杉の香ぞするアクセスはこちらから湯の歌碑しづかなる春はるやまかひ山峡のかなしさよ 杉すぎはら原ゆけば杉の香ぞする

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